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国内初の変異株検出か、都モニタリング会議で報告

レポート 2021年6月4日 (金)  小川洋輔(m3.com編集部)

 東京iCDC専門家ボードの賀来満夫座長(東北医科薬科大学医学部特任教授)は6月4日、都の新型コロナウイルス感染症モニタリング会議で、5月中旬に北アフリカから帰国した感染者から国内で確認されていない新たな変異株が検出された可能性があると報告した。L452R変異があるが、インドなどで広がるデルタ株ではなく、欧米やエジプトなどで確認されている変異株(C.36.3)の特徴が確認されている。都は今後、国と連携してゲノム解析を進める。 都健康安全研究センターは感染力が強いと指摘されているデルタ株の広がりを把握するため、L452R変異のスクリーニング検査を実施している。今回、L452R変異が確認された感染者が、インドなどデルタ株の指定国・地域からの帰国者ではなかったため、都健安研でC.36.3の特徴の有無を調べた。 イギリスはC.36.3をVUI(Variant Under Investigation)に指定している。 賀来座長は「実態は明らかになっていないが、国とも連携しながらゲノム解析を進める。水際対策を徹底し変異株を国内に持ち込まないこと、持ち込まれても国内で広がらないよう抑え込む必要がある...