「コミナティ」12歳から接種可能に
レポート
2021年6月1日 (火)
大西裕康(m3.com編集部)
ファイザー製の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)用ワクチン「コミナティ筋注」を12歳以上から接種する体制が整った。厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会(分科会長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)は5月31 日、予防接種法に基づく、厚生労働大臣通知の改正案を了承した。薬事食品衛生審議会医薬品第二部会(部会長:清田浩・井口腎泌尿器科・内科新小岩副院長)が5月28日に同ワクチンの接種対象者を「16歳以上」から「12歳以上」に変更するなどの添付文書改訂を了承したのを受け、対象者の範囲を拡大する。添付文書改訂ではこのほか、新たに「冷蔵保存」に関する記載も追加した(資料は厚労省ホームページ)。 12~15歳に対する有効性については、海外臨床試験の結果を参考にしている。ワクチンの有効率(VE)は、接種前から2回目接種後の7日以前にSARS-CoV-2感染歴がない場合は100.0%(95%信用区間[CI]:75.3, 100.0、16歳以上は95.0%)で、同感染歴を問わない場合も100.0%(95%CI:89.9, 97.3)と、16歳以上(94.6%)に比べ高い値を記録している。中和...
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