準備期間は1年半、「綱渡り」続いた日々 - 尾崎章彦・常磐病院医師に聞く◆Vol.2
インタビュー
2021年5月11日 (火)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
――指定を受けるために、いつ頃から準備を始めたのでしょうか。苦労した点は。 具体的準備を始めたのは、2019年秋からです。2021年夏のマッチングに参加し、2022年度から初期研修医を受け入れたいと考えていました。いわき市の医師不足・医師高齢化の状況を考えると、とにかく一年でも早い方がいいと言う思いでした。「年間入院者数3000人以上」などの診療実績は満たしており、研修プログラムは、複数の他の病院のものも参考にして作成しました。ただ、診療科については、必修の7科目が全て揃っているわけではありません。臨床研修においては、2次医療圏内での連携が重視されていますので、同じいわき市にあるいわき市医療センターに協力をいただいています。ただ、同センターでは精神科の実習はできないようでした。また、先方も定員12人が例年フルマッチしており、一部の科ではキャパシティー的に難しい可能性もあるようでした。そこで、福島県立医科大学にも協力型病院になっていただき、足りない部分は補うことにしました。幸い、医大からは全面的な協力が得られ、精神科以外にも、麻酔以外の救急、小児科、産婦人科の研修を担当していただきます。...
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