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専門医「更新試験」「地域医療従事」、18領域で抗議も

レポート 2021年4月12日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

 第121回日本外科学会定期学術集会がWEB開催され、4月10日の緊急企画「会員に知っていただきたい!新専門医制度の現状報告」で、同学会専門医制度委員会委員長の小寺泰弘氏(名古屋大学消化器外科学教授)は、「新専門医制度が、医師偏在解消などの医療政策の道具にされないために、絶え間ない情報収集と他の基盤領域学会との意見交換が必要」と訴えた。 小寺氏が直近の動きとして紹介した問題点は2つ。一つは、日本専門医機構が認定する専門医の更新にあたって、試験を課すことを求めている点。もう一つは、医師の地域偏在是正の観点から、最初の更新の期間(5年程度)の間に、「医師少数区域」での1年間の従事要件を課す点だ。同機構から2020年10月にこれらの点について検討依頼があったと言い、小寺氏は、18の基盤領域学会で議論がなされた結果、全基盤領域学会連名で機構に対し同年12月、「強い抗議の文書」が送られたことを明らかにした。その後も、基盤領域学会同士および機構との話し合いは続いている。...