2回目接種の翌日に仕事するのは難しい
レポート
2021年4月9日 (金)
大西裕康(m3.com編集部)
ファイザー製の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)用ワクチン2回目接種の翌日に仕事するのは難しい――。先行接種の対象になった医療従事者のうち約2万人分の健康観察日誌などを分析する「新型コロナワクチンの投与開始初期の重点的調査(コホート調査)」の経過報告として、代表研究者を務める順天堂大学医学部臨床研究・治験センター臨床薬理学客員教授の伊藤澄信氏が「結論」として公表した。3月31日までに健康観察日誌の自由記載欄を集計できた1万2649例中、病休は6.08%。先行接種の実施に当たって2回目接種の翌日は勤務を控えるよう勧告しており、これは接種翌日をあらかじめ休日にした被接種者を除いた数値だ。「接種後2日は熱が出ることが分かっている中で病休6%は相当に重たい(数字だ)なと思うので、現場が困らないような形で接種スケジュールを組んでいただきたい」(伊藤氏)。 また伊藤氏は、腋窩痛やリンパ節痛などを含む反応性リンパ節腫脹がおよそ2%だったことに言及し、「首のリンパ節の腫れも自覚されている方もいたので、全身のリンパ節が活性化されているという認識」と述べた。 (2021年4月9日の厚科審・薬食審...
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