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新型コロナで病院実習行けず…出題も配慮か - 第115回医師国家試験総評・TECOM瘧師義明講師に聞く◆Vol.1

インタビュー 2021年3月13日 (土)  星野桃代(m3.com編集部)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が続く中、第115回医師国家試験が2021年2月6日、7日の2日間の日程で実施された。エムスリーグループの医師国試対策予備校「TECOM(テコム)」で講師を務める瘧師(ぎゃくし)義明氏は、ここ数年の試験と比べて全体傾向や難易度に大きな変化は見られなかったものの、「病院実習に行かないと正答が難しいような問題が、今年は出題されなかった印象だ」と総評した。3月16日の合格発表を前に、第115回国試の特徴やコロナ禍の医学生の近況などを聞いた(2021年2月19日インタビュー、全2回の連載)。 ――医師国試は第112回試験から日程などが大きく変わりましたが、その後は形式面の変化は落ち着きました。第115回医師国試の総評をお聞かせください。 全体傾向としては第113回、第114回と大きな変化はなく、難易度も同レベルだと思います。ただ、例年必ず病院実習に行っていないと正答できないような問題が出題されていたのですが、今年はあまり出題されていませんでした。例えば114回試験では、NICU新生児用の採血スピッツを写真から選ばせる問題(出題番号A3)がありま...