「新型コロナ対応と通常医療の両立」、横浜市大救急教授が対策語る
レポート
2020年12月11日 (金)
橋本佳子(m3.com編集長)
横浜市立大学救急医学主任教授の竹内一郎氏は、12月10日の同大の記者懇談会で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大、それに伴う医療の逼迫の懸念が全国的に高まっている中、通常の医療とCOVID-19対応を両立させるために、重症度と緊急度に応じた患者の層別化と、地域を超えたネットワーク構築の必要性を訴えた。 竹内氏は、横浜市大附属市民総合医療センター高度救命救急センター長で、神奈川県災害医療コーディネーター、横浜メディカルコントロール協議会会長なども務める。中国・武漢チャーター便の帰国者への対応からCOVID-19に関わり、横浜市立大としても2月のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」(DP号)対応を皮切りに、多数のCOVID-19患者を受け入れてきた。 竹内氏は、「“医療崩壊”とは、新型コロナの患者さんが病床を占めてしまい、他の疾患の患者さんが入院できなくなること」と述べ、「ダイヤモンド・プリンセス」対応について、「新型コロナ患者を救命しつつ、“医療崩壊”を起こさないためにどうするのか、それが現場に課せられた使命だった」と振り返った。 その上で、高度救命救急センターの立...
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