初期研修「地域医療」を半年に延長すべき?臨床研修部会で議論
レポート
2020年12月11日 (金)
高橋直純(m3.com編集部)
厚生労働省は12月10日、医道審議会医師分科会医師臨床研修部会(部会長:國土典宏・国立国際医療研究センター理事長)を開き、初期臨床研修で「地域医療研修」を4週間から半年間に延長するべきかについて議論した。「10年かけて議論すべき」との意見が出るなど時期尚早との意見が多数で、研究班を設置し、データを収集することになった。かねてより問題視されていた地域枠離脱者の採用に関しては、2020年度開始分では0件だったことも報告された(資料は厚労省のホームページ)。 現在、初期臨床研修において4週間の地域医療研修が課されている。一方で、全国知事会などが11月に「大学高学年と初期臨床研修を一体的に運用することにより、高い一般診療能力を身につけた初期臨床研修医を育成し、医師少数の地域等で半年間以上、臨床に携わるようにすること」を求める要望書を提出していた。 厚労省事務局がこの日に示した論点の概要は以下の通り。 ・将来的に臨床研修1年目終了時の多くの研修医が、充分に地域医療に貢献できる臨床能力を習得していることを確認した上で、地域医療研修をより充実させる観点とともに地域医療への貢献の観点も踏まえ、研修の在...
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