コロナ禍の4~5月、在宅医療の患者が急増 - 水野慎大・おうちにかえろう病院病院長に聞く◆Vol.2
インタビュー
2020年12月13日 (日)
聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)
水野慎大・おうちにかえろう病院病院長に聞く Vol.1 「回る家の一軒として」2021年に新病院、院長は39歳の元講師 Vol.2 コロナ禍の4~5月、在宅医療の患者が急増 ――水野先生は現在、39歳とのことですが、どのような経緯で在宅医療に取り組むことになったのでしょうか。これまでのご経歴をも含めて経緯を教えてください。 大学は慶應大で、千葉県旭市の旭中央病院で初期研修を行い、その後は大学に戻って、内科研修をしました。5年目からは消化器内科に入局すると同時に大学院に入り、途中に1年間、関連病院に出向しましたが、その後は大学の教員をしていて、炎症性腸疾患を専門としていました。 もともと地域医療に関わりたいという思いはずっとあって、旭中央病院もその観点から選びました。初期研修の一環として、同院で訪問診療をしていた時に、あるご家庭で、診察が終わった後に洗い桶に温かいお湯を入れて、洗い立てのタオルを出してくれて「これで手洗ってください」と言われて、すごくほっとしたのを覚えています。研修医2年目なんでほとんど何もできない状態でしたが、「あ、この感じだな」と自分の気持ちがしっくりくる現場だと思い...
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