医師派遣は「連携B水準」で通算1860時間
レポート
2020年11月19日 (木)
水谷悠(m3.com編集部)
厚生労働省は11月18日の「医師の働き方改革の推進に関する検討会」(座長:遠藤久夫・学習院大学経済学部教授)に、医師の派遣を通じて地域の医療提供体制を確保する役割を担う医療機関について、通常の罰則付き時間外労働時間上限の「地域医療確保特例水準」(B水準)の年1860時間とは別に、自院や派遣先単独では通常の年960時間までだが、全ての勤務先を通算して年1860時間を上限とする「連携B水準」を提案した。前回9月30日の会議に考え方を提示していたものについて具体的に枠組みを定めたもので、構成員の賛同を得た。厚労省は年内にも中間とりまとめをする方向で、2021年の通常国会で関連する法改正を目指す(資料は、厚労省のホームぺージ)。 2020年11月18日検討会資料 B水準には3次救急医療機関や、「2次救急医療機関でかつ年間救急車受け入れ1000台以上、または年間で夜間・休日・時間外入院件数500件以上かつ医療計画で5疾病5事業を担う」などの要件がある。これらに該当しない通常のA水準(年960時間)の病院だが、医師派遣を行う施設が連携B水準の対象となる。 連携B水準の指定を受けた場合でも、各医療機...
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