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大学病院、6月やや改善も累積損益は拡大

レポート 2020年9月11日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

全国医学部長病院長会議(AJMC、会長:湯澤由紀夫・藤田医科大学病院長)は9月10日、「新型コロナウイルス感染症に関する大学病院の経営状況調査」の6月分の結果を発表した。6月は患者数、手術件数とも4、5月に比べれば増加して医業収入もやや改善したものの、前年同月比では減少が続いており、「累積の損益は拡大してきている。早急な財政支援を強く要望する」と結論づけている。 調査は国立大学病院43、公立大学病院9(うち分院1)、私立大学病院86(うち分院55)に対して実施した。 2020年9月10日AJMC発表資料 医業収入は前年同月比で4月が10.04%減、5月が16.1%減に対し、6月は4.2%減 とやや改善。医業費用は4月が0.47%増、5月が4.0%増、6月が1.4%増で、医業収益はいずれの月もマイナス、利益率はそれぞれマイナス11.5%、マイナス13.5%、マイナス6.2%だった。 外来患者延べ数は4月が342万6000人(前年比90万4000人減)、5月が303万人(同11万2600人減)、6月が386万8000人(同36万人減)で、3カ月の累計で前年比18.8%減。初診患者も3カ月累...