診療所収入、6月は対前年同月比8.0%減、日医調査
レポート
2020年9月9日 (水)
橋本佳子(m3.com編集長)
日本医師会会長の中川俊男氏は9月9日の定例記者会見で、「新型コロナウイルス感染症の診療所経営への影響」(2020年4~6月分)を公表、医業収入の対前年同期比は、6月はマイナス8.0%で、4月(マイナス15.4%)と5月(同16.5%)よりは戻ってきているものの、依然として1割近い減少であるとして、今後損失補填も含め、大胆な追加的支援を求めていく方針を表明した。「7月には全国各地で新型コロナウイルス感染症の患者数が再拡大しており、6月以上に医業収入が落ち込んでいる可能性がある」と中川会長は警戒感を示した(資料は、日医のホームページ)。 日本医師会会長の中川俊男氏 診療科別で特に医業収入の落ち込みが激しいのは、耳鼻咽喉科(2020年4~6月の医業収入の対前年同期比マイナス34.5%)と小児科(同26.0%)。耳鼻咽喉科では持続化給付金の要件(対前年同期比50%以上の減少)に該当した月がある診療所は4割を超えているが、小児科では約1割であり、半数近くはぎりぎりのところで要件に該当しない。給与費を削減しても、医業利益率が悪化している実態も明らかになった。日医では今後、持続化給付金の要件緩和や段...
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