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オンライン診療、「コロナ禍」で非対面のアドバンテージ

レポート 2020年6月8日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本遠隔医療学会オンライン診療分科会第1回公開研究会が6月7日、「新型コロナウイルス感染対策―オンライン診療の優位性を最大活用するために―」をテーマに、オンラインで開催された。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染を恐れた受診抑制が続く中で、これまではデメリットだった「非対面」の良さが逆にメリットとなり、広がりつつある現状が紹介された。 象徴的だったのは、患者から「マスクなしの先生の顔を久しぶりに見ることができた」との感想が寄せられたという医師の声。スマートフォンなどを使ったオンライン診療は外来、入院、在宅に続く「第4の医療」として新たなフェーズに入ったことをうかがわせる発言が相次いだ。 座長は、大倉氏と、医療法人社団嗣業の会外房こどもクリニック理事長の黒木春郎氏が務めた。約240人が参加、約半数が医師。約30分の休憩をはさみ、オンラインで4時間開催。 諸外国と比べて日本でのオンライン診療の普及の遅れも懸念されたが、COVID-19対策として、時限的、特例的に可能となった初診のオンライン診療には慎重な実施を求める声も上がった(『電話等初診「受診歴なし」でも可能に、初診料は2...