オンライン・電話での初診、医師の6割「対応せず」
レポート
2020年4月25日 (土)
小川洋輔(m3.com編集部)
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、収束するまでの措置として初診から情報通信機器による診療が認められた(『電話等初診「受診歴なし」でも可能に、初診料は214点』を参照)。政府は、オンライン診療用の機器がない医療機関でも電話で診療が可能としているほか、都道府県ごとに対応する医療機関のリストを作り、活用を後押しする方針だ。情報通信機器による初診に対応するか尋ねたところ、医師の6割以上が対応しないと回答。「実際に見て診療しないと不安」「機器が整備されていない」などの声が寄せられた。 Q 情報通信機器を用いた初診に対応しますか。 スマートフォンなどの機器を使って動画による初診に対応するのは、開業医の11.5%、勤務医の14.1%にとどまり、医療機関や患者が使える機器が、オンライン診療の制度に追いついていない実態が浮き彫りとなった。電話による対応を含めても、開業医の39.3%、勤務医の37.7%にとどまった。 一方、薬剤師は54.4%が電話による処方に対応すると回答した。歯科医師などを含めた全体では41.3%が何らかのかたちで情報通信機器による初診に対応すると答えた。 若手ほど積極的 年代...
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