「重症でも全てがうまく行けば、救える」- 大曲貴夫・国立国際医療研究センター・国際感染症センター長に聞く◆Vol.2
インタビュー
2020年4月2日 (木)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
【大曲貴夫・国立国際医療研究センター・国際感染症センター長に聞く】 Vol.1 “瀬戸際”にある東京の医療の危機 Vol.2 「重症でも全てがうまく行けば、救える」 Vol.3 「長く続く風邪症状」を見逃すな! ――新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、無症状の方でも他への感染があると言われています。 私は「本当に無症状なのか」と、ずっと引っかかっています。風邪をひいた時、体の変化に敏感な人は、喉の痛みなどを典型的な症状が出る前から感じていると思います。だるいとか、肩や背中がこわばるとか、寒気がするとか。でも、それに無頓着な人は「何もなかった」と言う。 大曲貴夫・国立国際医療研究センター・国際感染症センター長 ――「無症状」の線引きは難しい。 そうです。何らかの体の不調は感じていたはずですが、それを感じることができるかどうかも、人によって違う。私自身が感じることができるのは、自分の体調に敏感であるだけでなく、医師としてのトレーニングも兼ねているわけです。「またなんか肩が凝ってきた。おかしい。風邪ひくんじゃない?」と思ったら、2、3日後にやはり風邪の症状が出たりとか。 ――医療...
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