「医療機関の“余力”、平時・有事の対応に必要」、中川日医副会長
レポート
2020年3月19日 (木)
橋本佳子(m3.com編集部)
日本医師会副会長の中川俊男氏は、3月19日の厚生労働省の「地域医療構想に関するワーキンググループ」(座長:尾形裕也・九州大学名誉教授)の第25回会議で、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のように、未知の感染症は次から次へと起こってくる可能性が十分にある。地域医療構想の議論の活性化の一つとして、このような時にどうするのか、構想区域ごとに議論をつめていくことが必要」と述べ、▽平常時、有事にも対応できる“余力”のある医療提供体制の構築、▽今回の新型コロナウイルス感染症のような有事の際に対応する公立・公的医療機関と民間医療機関の役割分担の事前の明確化――の2つを提案した。 新型コロナウイルス感染症がパンデミックとなり、イタリアなどで多数の患者、死亡者を出している現状を懸念した上での発言だ。 日本医師会副会長の中川俊男氏 全国自治体病院協議会会長の小熊豊氏も、「医療の余裕を持っておかないといけないというのは、かねてから主張してきたこと」と中川氏の考えを支持。「有事に必要ということは、普段は使わないということ。効率性等の観点から批判されるのは問題であり、配慮してもらいたい」と求めた。 ...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。