日本の医療、「統制経済」への転換が必要 - 日本海ヘルスケアネット◆Vol.4
インタビュー
2019年12月10日 (火)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
――今後の医療のあり方、それを踏まえた「日本海ヘルスケアネット」の今後の方針についてどうお考えでしょうか。 これまでとは違う、もっと根源的、本質的な変化が起きてくると見ています。特に人口の減少や高齢化、地域の過疎化のスピードが想像以上に速く、我々はなかなか追い付いていけない。 山形県は、若い出産適齢期の女性の県外流出率が日本で一番高いと聞いています。庄内医療圏では、人口減少かつ高齢化がより一層進んでいきます。団塊ジュニア世代が今、45歳を過ぎようとしていて、新しく子どもを産まなくなる時期に差し掛かっており、出生数が急速に減っているのはそのためでしょう。それに併せて医療、社会保障の在り方など、全て作り替えていく必要があります。日本海総合病院の新規入院患者数は、他の地域からの流入も若干あり、地域の人口減少よりは小幅な減少にとどまっているものの、今後も増加は見込めないでしょう。 (提供:日本海総合病院) ――変化のスピードの速さはどんな時に、実感されるのですか。 例えば手術件数。昔と違って、壮年期など比較的若い患者さんの手術が圧倒的に減りました。私は国保連合会のレセプト審査を担当させていただ...
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