PHR、厚労省が整備へ、健診結果など個人の閲覧・活用が可能に
レポート
2019年9月11日 (水)
長倉克枝(m3.com編集部)
厚生労働省は9月11日、国民の健康づくりに向けたPHRの推進に関する検討会(座長:永井良三・自治医科大学学長)の第1回会議を開催し、個人が健康診断結果や服薬履歴などの自身の健康情報や医療情報等を正確に把握する仕組みであるパーソナル・ヘルス・レコード(PHR)の整備に向けた検討を開始した(資料は厚労省のホームページ)。2020年夏前には、実現に向けた工程表を取りまとめる予定。 11日に開催された第1回会議 厚労省は、PHRにより、個人が健診結果や服薬履歴等の健康等情報を、電子記録として、本人や家族が正確に把握するための仕組みを目指す。冒頭のあいさつで厚労省健康局長の宮嵜雅則氏は「超高齢化社会での健康寿命の延伸に向けて、ICT技術の活用に大きな期待が寄せられており、厚労省ではデータヘルス改革推進本部を設置して進めている。PHRはその取り組みの一つで、国民が自らの健康情報を取得し、行動変容や健康増進につなげるのが狙い。政府の成長戦略などでPHR推進が挙げられている」と検討会設置の経緯を説明。9月9日に開催されたデータヘルス改革推進本部では、2025年度を目標とした計画の一つにPHRを挙げてい...
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