医師増員、唯一絶対のソリューション - 新保秀人・三重県立総合医療センター院長に聞く◆Vol.1
インタビュー
2018年8月6日 (月)
聞き手・まとめ:水谷悠(m3.com編集部)
三重県立総合医療センターでは、2017年度の「時間外及び休日労働に関する協定」で医師の時間外勤務の上限を、特別条項で1カ月180時間以内と設定していた。上限設定自体は都道府県立病院では多い部類に入るが、実際の時間外勤務時間はここ数年で徐々に減ってきており、新保秀人院長は上限設定も見直す考えを示している。医師の負担軽減策や、働き方改革の議論についての見解をお聞きした(2018年6月29日にインタビュー。全3回の連載)。 ――医師の時間外勤務時間はどのように推移してきているのでしょうか。 全医師の平均で、2014年度が63.3時間、2015年度が54.6時間、2016年度が49.8時間、2017年度が48.9時間。だんだん短くなってきています。1カ月で80時間を超えた医師の年間平均数は2014年度が29人、2015年度が19人、2016年度が16人。2017年度は統計が少し不確かなところもありますが、私が見たところでは14人です。医師数は108人なので、3割ほどいたのが1割強まで減らせています。 昨年度は、一番多かった医師が年間で1300時間。NICUの先生なのですが、やはり帰れないことが...
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