「子どもを産むことができない」、患者体験が原点 - 三原じゅん子・参院議員に聞く◆Vol.2
スペシャル企画
2018年8月16日 (木)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
――HPVワクチン接種の積極的な接種勧奨の再開には、「政治的な判断が必要」とのことですが、どんなきっかけ、あるいは何があればそれが可能なのでしょうか。科学的な根拠は出揃っても、その理解がまだ進まず、少し早いと見ておられるのでしょうか。 (撮影:的野弘路) そもそもまだ理解はバラバラで、HPVワクチンについて知らない方が多いですね。知っている方でも、「何かあったら、誰が責任を取るのか」「自分は嫌だ」と、少なからずそんな思いを抱いているのでしょう。厚労官僚は、「自分の任期中には判断したくない」と考えているのかもしれません。政治家だって、それぞれ選挙があります。選挙前には、この手の話は急にタブーになります。しかし、私はHPVワクチンを誰もが受けられるようにするために、政治家を目指したので、声を上げないわけにはいきません。 相当な覚悟がない限りは、できないのかもしれませんね。 ――「知らない」というのは、関心を持っていないのか、持っていても詳しいエビデンスを知らないのか。 その両方じゃないでしょうか。そこが一番の問題。これだけのエビデンスがあり、さまざまな問題を皆さんが知り尽くしているのであれ...
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