宿日直、4割が「通常業務と変わらない」
レポート
2018年7月30日 (月)
水谷悠(m3.com編集部)
日本医師会が主導して病院団体や勤務医も参加して行われた「医師の働き方検討会議」がこの7月に公表した意見書の中に、「医師の宿日直」についての試案がある。労働基準法と関連通知で定められた制度上の「宿日直」と、通常業務とほとんど変わらない勤務の間に「中間業務」を創設し、全拘束時間に占める労働時間の割合に応じて、賃金を支払うという試案が柱の一つだ。 宿日直の現状についてm3.com医師会員に聞いたところ、勤務医の41.5%が「通常業務と変わらない」と回答。開業医も勤務医時代の宿日直が通常業務と変わらなかったのは37.5%で、約4割で法や関連通知の趣旨とは異なる実態があった。 参考:医師・看護師などの宿日直に関する通知 1949年3月22日基発第352号 (1)通常の勤務時間の拘束から完全に解放された後のものであること。 (2)夜間に従事する業務は、一般の宿直業務以外に、病院の定時巡回、異常事態の報告、少数の要注意患者の定時検脈、検温等、特殊の措置を必要としない軽度の、又は短時間の業務に限ること。(応急患者の診療又は入院、患者の死亡、出産等があり、昼間と同態様の労働に従事することが常態で あるよ...
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