松本・日医常任理事 、「過労死ライン超えた働き方も」
レポート
2018年7月11日 (水)
水谷悠(m3.com編集部)
日本医師会常任理事の松本吉郎氏は7月11日の定例記者会見で、日医主導で開催した「医師の働き方検討会議」がまとめた意見書について説明し、「改革するべきはまず改革することが前提。医師に合った制度自体を検討するという発想だ」と基本的な考え方を述べた。時間外労働の上限設定については、「過労死ラインで設定すると、現時点では対応が難しく、地域医療が崩壊し、命を救える患者も救えない状況になる。過労死ラインを超えたような働き方も認めていただきたい」として、過労死ラインにとらわれない設定を慎重に検討する必要性を訴えた(関連記事は『時間外労働「医師の特別条項」など提言、日医主導会議』を参照)。 意見書は次の13の項目で構成。まとめとして、「現行法令の枠に拘らない柔軟な議論を」と結んでいる。 医師と医療の特殊性 医師の健康確保対策 医師の自己研鑽 医師の宿日直 院外オンコール待機 長時間労働是正のための仕組み 医師における専門業務型裁量労働制 研修医等について 第三者機関の設置 女性医師支援 地域住民における医療への理解 労働関連法令の幅広い見直し・医事法制との整合性確保 今後の進め方 上限設定には「非常に...
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