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「報酬単価、全国で値下げ」波及を懸念、横倉日医会長

レポート 2018年6月28日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会会長の横倉義武氏は6月28日、金沢市で開催された第68回日本病院学会で、「日本医師会の医療政策」をテーマに講演。この6月に閣議決定した「経済財政運営と改革の基本方針2018」(骨太の方針2018)について日医の主張を交えて説明、地域別の診療報酬について反対した理由について、「奈良県は、県独自の単価にすることを強く主張されている。1点10円を9円80銭などと設定すると、当然のことながら、他県にも伝播する。全国的に『その単価でいいのではないか』という動きが出てくる」などと述べ、一つの県で導入すれば他県にも波及する懸念があると説明した。 日本医師会会長の横倉義武氏 地域別の診療報酬は、6月24日の日医臨時代議会でも質問があり、横倉氏は断固反対する姿勢を改めて強調していた(『地域別診療報酬「絶対に容認できない」、日医横倉会長』を参照)。「骨太の方針2018」では、「都道府県の判断に資する具体的な活用策の在り方を検討する」と記載された。横倉氏は単に反対するのではなく、「過不足のない医療を提供するためには、どのくらいの医療費が必要かを主張していく必要がある」と理論武装する必要性を訴えた。...