「医師少数区域勤務で所得税優遇を検討」中川日医副会長
レポート
2018年6月24日 (日)
橋本佳子(m3.com編集長)
日本医師会副会長の中川俊男氏は、6月24日の第143回日医臨時代議員会で、医師偏在対策について、「深刻な医師不足の現状を踏まえると、医師配置の強制的な仕組みの導入が必要な時期とも思う」としつつも、できる限り、あるべき医師配置への自主的な収れんを目指したいとの意向を表明した。その実現に向け、「地域ごと、診療科ごとの医療需要とそれに基づく医師の必要数を分かりやすく提示して、地域医療を守っていこうという思いをしっかりと共有していく」との方針を掲げた。 日医は、医師少数区域で勤務する医師に対する所得税の優遇措置の検討に着手、医師のみならず受験期の子息などのeラーニングなどの利用、育児サポートなどの支援も検討していると説明した。 日医副会長の中川俊男氏 鹿児島県代議員の牧角寛郎氏は、医療法・医師法改正法案に、医師偏在対策として盛り込まれている「医師少数区域等で勤務した医師を評価する制度(認定制度)」について、「運用を慎重にすべき」と指摘した。認定制度は、地域医療支援病院等の病院管理者になるためには、医師少数区域等での勤務を必要とする仕組みだが、牧角氏は「将来、病院管理者など責任ある立場になる意思...
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