男女を問わず、医師が勤務継続できる環境を
レポート
2018年4月10日 (火)
長倉克枝(m3.com編集部)
第118回日本外科学会定期学術集会の特別企画「女性外科医のキャリアパス」が4月6日、都内で開催され、女性外科医のキャリアパス支援について、職場の復帰支援などを行う九州大学病院などの先進的な取り組みが紹介された。同大保健学科教授で循環器内科医の樗木晶子氏は、「根本的には医師の労働環境を改善し、多様な勤務形態が提供され、男女ともにワークライフバランスが取れるようにすべきだが、まだまだそうなっていない」と訴えた。 女性医師には仕事も家庭も求められている この特別企画は、同学会の男女共同参画委員会の主催で行われた。女性医師が増加する一方、少子高齢化もあり、女性には妊娠・出産・育児が求められる社会的風潮もある。この現状について、セッションの座長を務めた、日本外科学会の男女共同参画委員会副委員長で東京大学消化管外科准教授の野村幸世氏は、「女性医師は仕事と家庭の両方とも、大変なことをやってもらわないといけない時代」とした上で、「本音は、男性も女性も職種を問わず同様に働くべきだ。家庭の仕事も平等に分担すべきだ。妊娠・出産・授乳以外は男性も同様にできるはずで、できないとしたら努力不足。パートナーと自分が...
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