新専門医制「地方への配慮、十分でなかった」、松原副会長

日本医師会副会長の松原謙二氏は、3月25日の第141回日医臨時代議員会で、新専門医制度について「大都市に集中し、地方では大変厳しい状況。地方への配慮が機能しているのか」との質問に、「十分ではなかったと言わざるを得ない。信頼される制度確立のため、制度運営の方法、制度の個々の仕組みを改めて見直すことが求められていると受け止めている」と答弁した。専門研修プログラムの認定方法、過去の採用実績の算定方法、シーリング（専攻医募集定員の上限）の設定方法などについて、具体的かつ多角的に検討し、次年度に向けた改善を行っていくとの方針を示した。 さらに松原副会長は、「専門医養成は、あくまでプロフェッショナル・オートノミーに基づき運営されるべき」とし、医師偏在対策を盛り込んだ医師法・医療法改正法案が今通常国会に提出されたのを踏まえ、次のようにコメント。「国が都道府県や関係審議会、あるいは地域医療対策協議会の意見を踏まえ、日本専門医機構に対して、地域医療の観点から必要な措置の実施について意見を述べることができる旨が規定される予定。このような状況下で、国の関与を抑制的にするためにも、日本専門医機構の適切な運営が...