「開業規制、しっかり阻止していく」、中川副会長
レポート
2018年3月25日 (日)
橋本佳子(m3.com編集長)
日本医師会副会長の中川俊男氏は、3月25日の第141回日医臨時代議員会で、今通常国会に提出された医師偏在に関する医師法・医療法の一部改正案について、日医の提言が実現したとし、「一定の評価をしている」とした。その一方、医師派遣等が公立・公的病院が中心とならない制度設計になっているものの、それが実現するよう運用上、注視が求められるとした。提言とは、日医と全国医学部長病院長会議が2015年12月にまとめた「医師の地域・診療科偏在解消の緊急提言」を指す。 さらに外来機能の偏在・不足対策については、「医療需要などのデータを基に、あるべき医師配置に自主的に収れんされていくことを目指したい。規制ではなく、不足する外来機能を充足するという視点で進めるべきであり、開業規制については、しっかり阻止していく」との方針を表明した。 今回の法改正案では、「医師少数区域」で勤務した医師を国が評価する認定制度の創設を盛り込んでいる。中川副会長は、「医師少数区域」は、全国一律ではなく、「地域間・診療科間偏在の実態を踏まえて、地域ごとに柔軟に医師偏在を判断すべきだ」と釘を刺した。 医師偏在に関する医師法・医療法の一部改...
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