1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 新専門医制度の一期生8409人、「東京で研修」は21.7%

新専門医制度の一期生8409人、「東京で研修」は21.7%

レポート 2018年3月16日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本専門医機構は3月16日の理事会後の記者会見で、4月から開始の新専門医制度における都道府県別の専攻医の登録状況を公表、全体では8409人で、東京都が最も多く1825人(21.7%)であることが明らかになった。多少の変動はあり得るものの、ほぼ確定した数値だという。専攻医の現在の勤務地(初期臨床研修の研修施設の所在地など。以下、現在数)別に見ると、東京都は1350人で、475人増えることになる。 もっとも、新専門医制度では、東京都など5都府県の14の基本領域では、過去5年間の専攻医の採用実績を超えないというシーリングがかかるが、シーリングに用いたデータは公表されなかった。したがって、過去採用実績との比較での専攻医の増減、ひいては地域医療への影響は明らかではない。19の基本領域別の専攻医数も未公表。 同機構副理事長の松原謙二氏は、東京都が475人増となっている点について、「東京に全国から医師が集まっているのではなく、関東、甲信越、静岡のほか、北海道と沖縄が多い。(現在数との比較で、専攻医数が減少した)他の県では、東京に集まったのではなく、隣県など関連の深い地域に専攻医が移動している」と説明...