「大学病院で研修」、初期29.7%、専門69.9%◆Vol.2
医師調査
2018年4月1日 (日)
橋本佳子(m3.com編集長)
この4月から新専門医制度に基づく専門研修を開始する卒後2年目医師276人に調査した結果、「大学病院本院」との回答は、初期研修29.7%、専門研修69.9%で、2.35倍に増加した。「大学病院分院」まで含めると、計73.5%に上る。これに対し、「市中病院」との回答は、初期研修は64.1%だったが、専門研修では26.4%まで減少した(Q1)。 厚生労働省の2017年度「臨床研修修了者アンケート調査」(2017年3月末までに臨床研修を修了予定の研修医対象)によると、「臨床研修修了後に勤務を希望する病院」は、大学病院が53.4%だった(6442人の回答を集計。資料は、厚労省のホームページ)。回答数などに開きがあり、単純な比較はできないが、今回のm3.com調査では、新専門医制度で「大学病院志向」が強まることが示唆された。 Q1.初期臨床研修と専門研修の実施場所(n=276) 研修施設の移動状況を見ると、初期臨床研修を「大学病院本院」で実施したのは276人中82人で、そのうち77人が専門研修も「大学病院本院」と回答。初期臨床研修を「市中病院」で実施したのは276人中177人で、「大学病院本院」の...
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