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オンジ製剤の製品名、厚労省「メーカー戦略予測できず、反省材料」

レポート 2017年11月15日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は11月15日の厚生科学審議会医薬品医療機器制度部会(部会長:森田朗・津田塾大学総合政策学部教授)で、一般用医薬品のオンジ製剤が「アレデル顆粒」「キオグッド顆粒」「ワスノン」などの製品名で販売され、効能等が承認された範囲を超えると暗示される広告が展開されたことについて、「メーカーの戦略について、そこまで予測できなかったことは、反省材料」(厚労省医薬・生活衛生局長の宮本真司氏)と認めた。同部会委員の日本医師会副会長の中川俊男氏が、「オンジ製剤の製品名を認めたことを、後悔しているか」と追及したことへの回答。 厚労省医薬・生活衛生局は、「率直に申し上げ、承認後に展開された広告も含めて考えると、製品名に便乗したような、効能等から逸脱した広告に製品名が使われてしまったことは、いかがなものかと思っている」(医薬品審査管理課)と答え、続いて宮本局長も、製品名を認めたことは反省材料であることを認め、その反省に立ち、今後の審査を行っていくとの方針を示した。 オンジ製剤は、「健忘」の効能を持つ製剤として長年販売されてきたが、「中年期以降の物忘れの改善」の効能等が設定されたため、今年相次いで新商品...