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医師ら220人以上、「煙害死」を防げ!

レポート 2017年5月24日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

がん患者、医療者など、220人以上が発起人となり、「たばこ煙害死なくそう。受動喫煙のない国に」とのスローガンを掲げ、その実現に向けて5月24日、厚生労働省で記者会見した。受動喫煙防止策を盛り込んだ健康増進法改正案の取りまとめが難航している中、「建物内禁煙」を目指す厚労省案を支持、インターネット上で賛同者を募り、国会議員らに届ける予定(文末を参照。サイトはこちら)。同案に対しては、与党から反対がいまだ根強い。 渋谷健司氏(左)と中室牧子氏(右) 記者会見した東京大学大学院教授の渋谷健司氏は、「職場や飲食店をはじめ、公共スペースで他人のたばこの煙を吸ってしまう受動喫煙を確実に防止すべき。建物内禁煙によって、『分煙』では防げない『煙害死』を無くすことができる」と主張。「建物内禁煙」は世界では当たり前であるとし、受動喫煙防止に向けた運動を展開するため、SNSなどのネット上での投稿や議論を呼びかけ、賛同者を募る。「多くの人が、受動喫煙に対して問題意識を持っている事実が、国会議員に伝わることを期待する」(渋谷氏)。 筆頭発起人は、渋谷氏ら5人。共同発起人は、数日前から募り、5月24日朝の時点で22...