「後悔するよ」の言葉で勇気、常勤復帰 - 坂根みち子・坂根Mクリニック院長◆Vol.5
スペシャル企画
2017年4月15日 (土)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
――非常勤としての勤務は何年くらい続けていたのですか。 3人の子どもは2学年違い。長女が小学校を卒業するまでは非常勤として仕事をしていましたから、大学院から数えると、計12年です。 「育児と家事を抱えたまま、常勤になれば、私自身が倒れてしまう」「もう常勤医としての復帰は無理かな」などと、いつも考えていました。あの頃の苦しさは今でも覚えています。 ただ幸い当時、非常勤の勤務先に理解がある先生がおり、「やりたいんだったら、やってみたら?後悔するよ」と言ってくださった。最後は「エイヤッ!なんとかなる」って感じ(笑)。日当直はやっていませんでしたが、非常勤として勤務時間的には十分でしたので、常勤扱いにしてもらい、循環器内科の専門医取得を目指すことにしたのです。 大学医局の人事で、次に異動した病院では正式に常勤として勤務。交代ではなく、1人増員だったこともあり、オンコールと当直は免除してもらいましたが、自分の受け持ちの患者さんの急変時などは対応。帰宅は定時に帰れることはなく、午後9、10時まで仕事をしていました。 常勤復帰直後は緊張し、やはり大変でしたね。IVHや気管挿管を担当したのは数年ぶり。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。