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新専門医制度、機構や学会の対応「見守る」

レポート 2016年6月10日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

部会長:永井良三・自治医科大学学長 厚生労働省の社会保障審議会医療部会(部会長:永井良三・自治医科大学学長)は6月9日の会議で、新専門医制度について議論、「2017年度からの開始」を延期するよう同部会で取りまとめを行うべきとの意見が出たが、永井部会長は、塩崎恭久厚労相の「談話」を引用に、「あくまでプロフェッショナルオートノミーで実施すべき」とし、医療部会が立ち入りすぎることに懸念を呈し、取りまとめは見送られた。まずは日本専門医機構や各学会の検討や対応を見守るのが、永井部会長の考え。 同日開催された日本専門医機構の会議では、2017年度から同機構が第三者の立場で認定する新専門医制度は開始せず、学会認定の形で進める方針を固めた(『新専門医制度、2017年度の全面実施見送りへ』を参照)。現行通りの方法で専門医養成に取り組むのか、2017年度からの開始に向け準備してきた新専門研修プログラムを用いて行うかなどの判断は、基本領域の各学会に委ねられた。 日医と四病協は、6月7日に記者会見を開き「新たな専門医の仕組みへの懸念について」を表明、それを受け、塩崎厚労相は、「談話」を公表していた(『「学会専...