新専門医、予定通り開始せず、2017年度は“試行”
レポート
2016年5月31日 (火)
橋本佳子(m3.com編集長)
委員長:永井良三・自治医科大学学長 厚生労働省は、社会保障審議会医療部会「専門医養成の在り方に関する専門委員会」(委員長:永井良三・自治医科大学学長)の5月30日の第3回会議で、新専門医制度は予定通りスタートせず、2017年度は“試行”で実施することを提案した。専門医養成の研修プログラムは、学会が実質的に認定するほか、本専門委員会が、専攻医数の激変や偏在を防ぐため、診療領域別、都道府県別、プログラム別の専攻医定員を設定する内容だ。いずれにおいても、日本専門医機構の役割は限定的。“試行”を進めつつ、同機構の体制や、2018年度以降の専門医養成の在り方については、本専門委員会で引き続き議論する(資料は、厚労省のホームページ)。 30日の会議でも、日本専門医機構の役員を務める委員からも、同機構のガバナンスが問題視され、予定通り新専門医制度をスタートさせることには反対意見が多いものの、2017年度からの開始に向けて、専門研修プログラムの審査などの準備が進んでいるのも現実。同機構の役割を限定しつつ、“試行”する本案に対し、永井委員長は、「日本専門医機構が正式な形で新専門医制度をスタートさせるかど...
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