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「詰問すると白橋さんは目を見開いて睨んできた」府立医大元教授

レポート 2016年3月21日 (月)  高橋直純(m3.com編集部)

ノバルティスファーマ社の降圧剤を巡る京都府立医科大学での医師主導臨床試験の論文データ改ざん事件で、薬事法(現医薬品医療機器法)違反(虚偽広告)に問われた元社員白橋伸雄被告とノバ社に対する第18回公判が、3月18日に東京地裁(辻川靖夫裁判長)で開かれ、前日に続き、KHS(Kyoto HEART Study)の主任研究者を務めた元京都府立医科大学教授の松原弘明氏の検察側証人尋問が行われた。 論文に疑義が呈されるようになった2012年11月の話し合いの状況を証言。松原氏は「白橋さんに『この件で大学を辞めなくてはならない。どうして完全な形でデータを出してくれないのか』と詰問すると、白橋さんは目を見開いて睨んできた。その場では一言も発していないと思う」と話し、第三者による検証で疑義を晴らそうとする松原氏と、データ開示に積極的でない白橋被告との間で対立があったと説明した。 「どうして完全な形でデータを出してくれないのか」 2012年頃からKHS論文に疑義が呈されるようになり、サブ解析論文の一つであるDM(糖尿病)論文では、日本循環器学会の学会誌「Circulation Journal」からカリウム...