新専門医制、「タイムスケジュール内に解決策を」
レポート
2016年3月16日 (水)
橋本佳子(m3.com編集長)
全国医学部長病院長会議会長の荒川哲男氏 全国医学部長病院長会議会長の荒川哲男氏は3月16日の定例記者会見で、新専門医制度について、「延期するのではなく、タイムスケジュール内で、解消策を出していくことが大事」と述べ、2017年度からの開始に向け、予定通り進めていくべきとの考えを示した。解決策とは、連携病院として専攻医を受け入れる資格があるのに、現時点では研修プログラムから外れている病院があれば、その病院を含めたプログラムにするなど、地域医療への影響を軽微にする方策だ。 新専門医制度については、地域医療への影響が懸念され、「延期論」も出ており、厚生労働省の社会保障審議会医療部会の下に専門医委員会を設置し、検討することが決まっている(『新専門医制、予定通り開始?延期?それとも……?』などを参照)。新専門医制度で、大学病院本院は、研修プログラムの基幹施設となることから、連携施設への対応などを検討することで、予定通り、2017年度から開始すべきというのが、荒川会長の考えだ。「厚生労働省は、各地域に、専門医制度に関する協議の場を設けるよう求めている。全国医学部長病院長会議としても、全国の大学に対し...
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