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20年後、医師はコモディティ化する?◆Vol.2

スペシャル企画 2016年2月4日 (木)  聞き手:橋本佳子(m3.com編集長)、まとめ:成相通子(m3.com編集部)

渋谷 20年後の医療の在り方ということで、皆さん、どういうイメージを持っているでしょうか。20年は長いようで短い。20年前を思い返すと、自分はちょうど留学していた時。ネット検索ができるようになり、論文を書く時に便利になったとはいえ、本質的な所は今もそんなに変わっていない。 20年先を見た時、本当に医療ってそんなに変わるものなのか。どんな医療になっているか、期待や希望、20年後の医療の現実について、キャリアの観点も含めて聞いてみたい。 相馬中央病院の森田知宏氏。2012年卒。 森田 医療がもっと生活に「寄ってくる」という印象はあります。例えば、「Apple Watch」などのウェアラブルディバイスやセンサーが発達すると、患者の生活の中で情報を取ることができるようになる。高齢者の管理も、今は1カ月に1回外来に来てもらって、血液検査して薬を出すだけなのが、家にいるだけでデータが取れるようになれば、「(1カ月に1回も)来なくてもいいよ」と言えるようになる。そういう需要は高くなると思います。 医師がどの地域にいても、一度に数百人ぐらいのデータを見て診断し、もっと低コストで回せるという時代が来るか...