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人権侵害の指導・監査、現場から改善を!

レポート 2015年9月1日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

指導・監査の改善を求める医師、弁護士らで組織する「健康保険法改正研究会」の第4回シンポジムが8月30日、東京都内で「保険医への指導監査体躯実務の先端とこれから~健康保険法のあるべき解釈と運用とは~」をテーマに開催された。 指導・監査の問題を訴える成田博之氏。 同研究会会員で、青森県弘前市で歯科医院を経営する成田博之氏は、日本弁護士連合会による2014年8月の指導・監査に関する意見書以降、この意見書を説明するパンフレットを作成したり、国会議員などへの働きかけをしてきたことを紹介。「厚生労働省内でも、指導大綱・監査要綱の改訂時期を迎えて、作業をしていると聞いている。この機に、現場から意見を出していくべき」と述べ、各医療者が改善提案していく重要性を強調した。 日弁連の意見書は、指導・監査について「人権等の諸権利を侵害する危険を有する」と指摘し、個別指導の選定理由が開示されず、指導が行政処分を伴う監査と連動する点など、計7項目を問題視し、その改善を求めている。この意見書は、指導・監査を問題視する成田氏らが、日弁連の人権擁護委員会に働きかけた結果だ(『日弁連の意見書、「歴史的な意義は大」』を参照...