“2023年問題”にいち早く対応◆慈恵医大Vol.1
スペシャル企画
2015年7月17日 (金)
橋本佳子(m3.com編集長)
医師養成の原点は、医学教育にあり……。その医学教育が、人口の高齢化に伴う医療ニーズの変化、再生医療をはじめとする医学研究の進展、医学教育の国際的認証評価の動きなど、国内外の情勢変化を受け、改革を進めつつある。 m3.com編集部では今夏、先に実施した「医学部長アンケート」の回答大学・医科大学を中心に、さまざまな改革に取り組む現場の動きをリポートする。 初回に紹介するのは、東京慈恵会医科大学。全国の医学部・医科大学は、2023年までに国際的な認証評価の受審が求められている。トライアル評価を2014年に受けた同大学は、約20年前から「医局講座制と教育の分離」を進めるなど、医学教育で先駆的な取り組みを行ってきた(計3回の連載)。 大学医学部の2023年問題……。それは、医学教育にとっての“黒船”と言っていい。その“黒船”襲来にいち早く対応した大学の一つが、東京慈恵会医科大学だ。2014年6月に、「医学教育分野別評価基準日本版」に基づく外部評価を受審した。 慈恵医大教育センター長の福島統氏。 米国で医業を行う資格を審査するECFMG(Educational Commission for For...
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