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「プロポフォールの使用、驚きを禁じ得ず」大学名誉教授

レポート 2025年1月9日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

「東京女子医大事件」の第21回公判が1月9日、東京地裁(細谷泰暢裁判長)で開かれ、小児の手術麻酔や集中治療管理の経験豊富な都内大学の麻酔科名誉教授は、本件で添付文書上「小児の集中治療における人工呼吸管理の鎮静には禁忌」であるプロポフォールが長時間にわたって使われたことについて「驚きを禁じ得ない」と証言した。プロポフォール注入症候群(PRIS)は、致死的な合併症であるため、早期発見のためのモニタリングが投与初期から行われなかったことや、男児の死亡当日にクレアチニンキナーゼ高値などの所見がありPRISの所見である横紋筋融解症が疑われた時点で、利尿剤投与と輸液などによる対症療法が行われなかったことを問題視した。...