国立大42病院の人件費310億円増、働き方改革や人事院勧告で
レポート
2024年12月13日 (金)
小川洋輔(m3.com編集部)
国立大学病院長会議は12月13日の記者会見で、42病院のうち32病院で2024年度の収支が赤字見込みとなり、赤字額は計281億円に上ると明らかにした。10月に公表した8月時点の推計からさらに悪化した。大鳥精司会長(千葉大学医学部附属病院長)は、働き方改革や公務員の給与引き上げを求める人事院勧告への対応によって人件費が42病院で計310億円増える一方、ベースアップ評価料など診療報酬改定に伴う増収は117億円にとどまるとの見通しを示し、「いくら稼働率を上げて収入を増やしても、大きな支出が覆い被さってくる。現在の構造ではとても立ち行かない」と窮状を訴えた。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。