「後知恵バイアス」で医師の過失を問うことはできず、弁護団
レポート
2024年11月30日 (土)
橋本佳子(m3.com編集長)
「東京女子医大事件」の11月29日の第18回の公判では、被告医師の弁護人が1時間強にわたり意見陳述し、福島県立大野病院事件の2008年判決を引用しつつ、医療行為はそもそも身体に対する侵襲であり、「後知恵バイアス」のかかった視点で刑事事件の過失を問うなら医師は安心して医療ができず、医療の萎縮が起きかねないと警鐘を鳴らした。「医療が持つ本質を考えると、医療行為を刑事事件にかけること自体、本当に正しいのか」と問いかけた。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。