大学に骨うずめる覚悟だった医師人生、父の死きっかけに…
インタビュー
2023年7月3日 (月)
千葉雄登(m3.com編集部)
製薬企業に勤めるサラリーマンだった父親に末期がんが見つかった。余命は7カ月。最後の願いは「どうせ死ぬなら自宅で過ごしたい」というもの。だが、大学病院に所属する自分には一時退院の調整くらいしかできなかった。非常勤先の訪問診療では多くの患者を自宅で看取っていたにもかかわらず、父は病院で息を引き取った。62歳だった。「医師になったのに何もしてやれなかった」。この悔しさが医師としてのキャリアの大きな転機となる。...
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