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押谷教授ら「インフルエンザと同等とする条件満たさず」

レポート 2022年12月15日 (木)  小川洋輔(m3.com編集部)

東北大の押谷仁教授や国立感染症研究所の脇田隆字所長らは12月14日の厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードで、「疫学・病態など多くの点でCOVID-19と季節性インフルエンザには大きな違いが存在する」などとする見解を公表した。オミクロン株が主流となり重症度が低下する一方、伝播性や医療機関への負荷が高いことを挙げ、「少なくとも2022年末の時点で、COVID-19は公衆衛生学的な観点からは『季節性インフルエンザと同等のものと判断できる』条件を満たしていない」とした。合併症を含め新型コロナ関連の超過死亡が多数生じている可能性も指摘した。一方、茨城県が「『5類相当』へ早急に見直すことを強く要望する」との資料を提出するなど、自治体からは見直しを求める声も上がった。政府は感染症法上の類型見直しも視野に、アドバイザリーボードにリスク評価を求めており、次回以降の会合でも意見が交わされる見通しだ。...