鴎外曰く「北里が浮かべば、ぼくは沈む」- 海堂尊氏に聞く◆Vol.2
インタビュー
2022年3月19日 (土)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
――北里柴三郎と森鴎外のそれぞれの人物像をどう捉えているのでしょうか。執筆前と執筆後では何らかの変化はありましたか。
執筆前後で人物像にぶれはなかったです。書き進めるうち、さまざまな情報が次々と入ってきたので、物語自体は転変しましたが、基本的な人物像は変わっていません。最初の直感は間違ってなかったわけです。
北里は私心がない人。幼少期の希望だったこともあり性格は軍人向き。東大卒業後に勤務したのは内務省で、長与専斎など上司には忠実。ベルリン留学時代のコッホの指示にも忠実に従い、苦労の多い実験もこなした。一方で自分が組織のトップに立ったら、部下に有無を言わさず命令する立場に変わり、「魔王」と呼ばれた。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。