●頭頸部診察を儀式化させない! 陽性所見と陰性所見の実際を身につけ、意識しながら診察するべし! ●commonな病態、criticalな病態にフォーカスをあてたスクリーニングフィジカルをとるべし! はじめに 皆さんが救急外来や一般外来などでスクリーニングフィジカルをとるときにおそらく最初に行うのが、「眼瞼結膜の蒼白の確認」ではないでしょうか。そして目まぐるしく状況が変化する外来診療の場では、頭頸部診察は鑑別診断や次の検査の内容を考えるためのいわゆる「Thinking time」になってはいないでしょうか(筆者は恥ずかしながらそうでした)。 明日からの診療を意識し、スクリーニングでありながらもcommonな病態とcriticalな病態にフォーカスをあてて、陽性所見と陰性所見をしっかりと拾いあげるための「実の詰まった」頭頸部診察を身につけましょう。 眼の診察 (1) 眼瞼結膜 下眼瞼を翻転させ、貧血や点状出血の有無を観察します。 眼瞼結膜を観察する際は、下眼瞼を引っ張るのではなく、眼窩下縁に検者の指を添えるようにするとより観察しやすくなります。 ① conjunctival rim pa...
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