鎮痛も鎮痛以外も、緩和ケアにステロイドをうまく使う
ステロイド
テロイドの各種症状・病態に対する有用性を調べた研究は多くはないが、鎮痛以外の効果も期待して使用できるmultipurpose drug(多目的薬剤)である。次章の各病態も参考にしながら、臨床現場では常にステロイドが有効な病態でないかを検討してほしい(表III-10)。緩和領域のステロイドは、浮腫の原因となるミネラルコルチコイド作用が乏しく、作用時間が長く1日1 回投与のデキサメタゾン(デカドロン、デキサート)やベタメタゾン(リンデロン)が推奨される。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。