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蜂窩織炎/丹毒に対する抗菌薬の初期選択―コモンな細菌に対するempiric therapy

2025年1月24日  南山堂

Point 1 蜂窩織炎/丹毒の治療をサポートするエビデンスは少ない Point 2 皮膚軟部組織感染症のエンピリック治療は化膿性あるいは非化膿性に分けて考える Point 3 初期治療はあくまで一時的な決断! 経時的な臨床経過のモニタリングが重要である はじめに  蜂窩織炎/丹毒の治療は実に多種多様である。前回までの記述のように黄色ブドウ球菌や化膿性レンサ球菌が起因菌として多いのは言うまでもないが、背景疾患や免疫抑制の程度、直近の曝露歴、臨床所見に応じてそのほかにもさまざまな起因菌も考慮される。蜂窩織炎/丹毒の抗菌薬選択においてはほかの感染症疾患と比較して抗菌薬の選択の幅が広く、国や施設、各専門家によって大きくばらつきが生じることが多い。したがって、治療選択に絶対的な正解はないということをまずは理解していただきたい。このことを裏づける根拠として、あるコクランレビューによると25のランダム化比較試験(RCT)で蜂窩織炎の治療は1つも同じものが存在しなかったとしている1)。...