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徹底深掘り!蜂窩織炎―ジェネラリストのための診療ガイド

2024年12月31日  南山堂

I章 総論 I 落とし穴にはまらない蜂窩織炎診療を心がけよう Point 1 皮膚軟部組織感染症は、肺炎や尿路感染症に匹敵するほどコモンな感染症である Point 2 見逃しやすい状況もあるうえに、安易な診断は誤診につながることがあるため、診断プロセスについて理解しよう Point 3 必ず起炎菌が何かを考え、患者背景を確認しリスクや侵入門戸などについても評価・介入しよう Point 4 壊死性軟部組織感染症は一刻を争う重症病態であり、早期に疑えるように常に念頭に置こう はじめに  皮膚軟部組織感染症(skin and soft tissue infections: SSTI)と聞いて、どれくらいの人がピンとくるだろうか? なんだか長ったらしく、現場ではあまり馴染みのない言い方と感じられる人が多いかもしれない。個人的には、SSTIよりも"蜂窩織炎"のほうが「軟部組織の感染症についての日頃の言い回し」として使われているような気がするが、ここには「腎盂腎炎も膀胱炎も"尿路感染症"と表現する」ような安易な思考を感じてしまう。...