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第1相治験を終え、「輸血の代替として十分に機能する」と自信【時流◆人工赤血球、第2相治験へ向けて】

2024年12月7日  時流

2020年10月、医師主導のFIH(First-in-human)試験で人工赤血球「ヘモグロビン・ベシクル」が初めてヒトに投与され、その後、重篤な有害事象は認められなかった(Blood Adv. 2022; 6: 5711-5715.)。過去には世界中で数え切れないほどの人工赤血球が研究・開発されてきたが、そのほぼ全てが実用化には至っていない。ヘモグロビン・ベシクルは奈良県立医科大学医学部化学教室教授の酒井宏水氏が約30年研究を続けてきた人工赤血球であり、実用化に向けたハードルを一つ越えられたことになる。「時流◆人工赤血球、第2相治験へ向けて」では、酒井氏、および奈良県立医科大学附属病院の輸血部部長を務める松本雅則氏(同大学血液内科学講座教授)に、人工赤血球ヘモグロビン・ベシクルとその治験について聞いた。第2回は、第1相治験などについて。(聞き手・まとめ:サイエンスライター・小野寺佑紀/2024年10月16日取材、全3回掲載)...